事例7ティートナー™
●開発の経緯
- 乳頭の保護は、液状の保護資材を付着させることが簡便な方法である。
一方で、前処理作業や付着後の乾燥に時間を要することや数日で脱落してしまう等の課題があった。 - 2015年4月より、(株)トクヤマと国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が共同で開発に向け検討開始。
- 獣医師、大学、酪農家と連携のうえ、試験を重ね、2017年11月より販売開始。
〔販売元〕日本全薬工業(株) 〔製造元〕(株)トクヤマ
●ティートナー™の目的
乳頭口を保護することによって、細菌の侵入を物理的に防ぎます!!
清拭後の乳頭の洗浄度をほぼ維持できる
- ソフトな材質(ウレタン系樹脂フィルム素材)を使用。
- シール式で乳頭への貼り付けが容易。*人の医療用粘着材を応用(高粘着・高強度)。
- 従来の資材よりも乳頭を保護する機能に優れ、最大2 週間保護が可能。
- 乳頭の形状の変化に柔軟に対応できる。〔乳頭形状追従性が良好〕
【寸法】 | 86mm×55mm |
【形状】 | H 型 |
【性状】 | 片面粘着フィルム |
【特許】 | 特許第6189574 号(国際特許出願中) |
【販売単位】 | 1 箱(100 枚入り) |
●取り付け方法
① | きれいなタオル等で十分に清拭し、乳頭の汚れを落とす。 *ティートナー™には薬効成分を含んでいないため、乳頭をきれいにする必要がある |
② | アルコール綿等で乳頭の油分を除去する。 |
③ | 乳頭が乾いた状態で貼り付ける。 |
≪Q&A≫
Q. | 乳頭はどの程度きれいにすればいいのか? |
A. | 以下のものを除去できている状態であるほど 貼付け期間が長くなります。 ①ふん尿等の泥汚れ ②水分・油分(乳汁、乾乳軟膏、古い角質、ディッピング剤) |
●剥がし方
- 端の部分を指先で剥がして、その部分をつまんで全体を剥がす。
●推奨プロトコール
- 定期的に貼りかえることで、乳頭口からの細菌の侵入を防ぐ効果は上がる。
① | 乾乳軟膏注入後に貼り付ける なお、乳頭の清拭は軟膏の漏出を防止するため、軟膏注入前の実施を推奨。 |
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② | 分娩予定2~3 週間前に貼り付ける | |
③ | 貼付け後、剥がれていたら再度貼り付ける。 | |
※分娩時にティートナー™が貼り付いている場合は剥がす |
~ 作業効率アップのためのポイント ~
◇ | フリーストールやフリーバーン牛舎の場合、乾乳牛を保定(パーラーに入れる等)して貼り付けることを推奨しています。 |
◇ | 乾乳牛頭数が多い場合、貼り付ける曜日を決めておくと作業が平準化できます。 |
●説明会の開催
- 説明会をご希望される場合は、日本全薬工業(株)の営業担当とご相談のうえ、日程を決定してください。
●問合せ
- ティートナー™に関する質問等は、本会ホームページ(下記URL)の『お問い合わせ』よりご連絡ください。
(株)トクヤマ開発担当者へ伝えます。
http://www.dairy.co.jp/kanto/mail2012/toiawase.html